自分が使いたい時だけ手でふれることのできるキーボードがついた斬新なApple iPad Mini専用ケース「Phorm」が Tactusからリリースされる。
「Phorm」でミスタイプにおさらば?!
ケースについたスライダーを動かすとバブル状の突起が各キーの上に現れるなんとも面白い商品だ。物理キーボードを使ってブラインドタッチをマスターしてずーっと物理キーボードを使ってきたからキートップの目印となるものがないタッチパネルはいまだ苦手、という人には持ってこいのケースだ。
Phormを使えばミスタイプが減る=生産性が上がる、という数式だ。
実際の操作方法はというと、背面にあるスライダー状のスイッチを動かすとキー部分が膨れ上がる・・・やることは実はたったそれだけだ。ものの数秒でラバーな質感の膨れ上がったキーを目印に、いつもどおりの慣れ親しんだブラインドタッチを開始することができる。
気になるその仕組みはというと、OFF状態の時はケースの上部左側に収まっているミクロ流体がON状態になると同時にキー部分に移動し圧力が働きぷくりと膨らむというわけだ。圧力を利用した技術なので電池を必要としないのも魅力だ。
Tactusは同技術の先駆者といえる。Tactusは過去にも携帯電話向けに同技術を開発し、携帯電話そのものに浮き出るキーボードを組み込んでいた。携帯電話同様タブレット本体に浮き出るキーボードを組み込むための開発を進めており、2016年には市場で披露する予定とのこと。
先行予約販売で安くゲット!
現在このPhormは先行予約を受付中だ。販売価格は149ドルだが予約販売価格は99ドルとなっている。だが実際にユーザが手にとるのは夏以降になりそうだ。また、Apple iPad Miniのみ対応という点、そして縦向きのみ対応という点も非常に残念である。
ちなみにiPhone 6 Plus対応の同ケースも現在開発中とのこと。Tactusは、それまでにタッチパネルでのタイピングを難なく行える人が(これ以上)増えてしまわないよう願う必要があるだろう。
はたしてこれを安いととるか高いととるか。ビジネス関連の需要なメールなどでうっかりミスタイプが減ることを考えれば安い買い物ではないだろうか。だがカジュアルユーザにとってはただのタイピングお助けツール。99ドル払ってまでゲットする価値があるのかどうか。デザインなども含めもう少し幅広い層に受け入れられるようTactusには頑張ってもらいたい。
参照元:CNET