デザイナーって何考えてるんだろう。多分何も考えてないんだろうなア。

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1957年から2009年までの、国産車メーカーが発表したいわゆる「コンセプトカー」のフォト集です。カーデザインの移り変わりという趣向でしょうか。いつの時代の「コンセプトカー」も現実離れしているなアと思う反面、その後の市販車の面影をしのばせるものもいくつかあり、興味深い。

例えば、1963年の「日産プリンススプリント1900プロトタイプ」のフロントノーズは「フェアレディZ-G」そのものだし、1967年の「マツダRX87ベルトーネ」はいすゞの「117クーペ」。そのいすゞの「MX1600-Ⅱ」のフロントも「117クーペ」風だ。「デ・トマソ・パンテーラ」や「ロータス・ヨーロッパ」にも見える。全て同じスタジオの作品だろう。イタルデザイン賛美の国産メーカーは、いいお客さんだったみたいだ。

また、時代の流れというのか、1950年代から1960年代にかけては、ボディのデザインというより、機能重視。特にドアの開閉方法に重点が置かれ、いかに驚かせるかがテーマみたいだ。「トヨタプロト1957」などは自慢げに風防を開いているが、フロントマスクは何とかならなかったのか。デザイナーそのものが皆無だったのだろうか。

1970年代から1980年代は、スーパーカー風のデザインが流行したようだ。しかし、本物の「ランボルギーニカウンタック」を超える未来的なデザインが「コンセプトカー」でも作れなかったのがわかる。

1990年に入るともうやりたい放題で、宇宙的というかSFの世界に突入する。搭載が想定されるパワーユニットもハイブリッドからEV。そして燃料電池になってくると、SFチックになってしまうのだろう。

このように何やかんやと、突っ込みをいれたくなるフォト集である。

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