「二位ではだめなんでしょうか」という言葉を吐いた人が居ました。スーパーコンピュターの事業仕分けを行いました。あの時の技術者のやるせなさは相当なものだったでしょう。それを乗り越え、次世代コンピュータ「京」が世界一位の演算性能に認定されるのは確実という。開発者の方々の苦労が報われた形。酷い事言われても頑張って一位を掴んだ開発者の方々には敬意を表したい。スーパーコンピューターは何に用いられるかという事はあまり知られていないしピンとこない。
しかし京では具体的に何に用いられる予定であるか明記されている。発表された利用目的の中で個人的に注目しているのは、地震波や津波のシミュレーション、人工構造物の揺れ予測に使用するというもの。緊急地震速報もかなり正確にはなってきているが、揺れが始まってから揺れるケースや空振りも多い。このスーパーコンピューターを使ってより正確な地震速報を実現できるかもしれない。日本人の英知を結集したスーパーコンピューターを用いた地震システムを他国に導入すれば世界貢献にも役立つ。日本の威信復活にもつながる。
だから、二位じゃダメなんです。
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