レッド・ツェッペリンというバンドは結局、何だったんでしょうね。ビートルズこそ観ていないものの、ストーンズから始まってあらゆるバンドの来日公演に足を運び、ペイジ&プラントの武道館公演も観に行きましたけれど、最後まで答えは見いだせませんでした。
高校の文化祭で初めて演奏したした曲が「Babe I’m Gonna Leave You」。以来「Heartbreaker」「Since I’ve Been Loving You」までコピーしましたが、ディープ・パープル、ヴァン・ヘイレンなどと違って、ペイジのギターは完コピを目指せば目指すほど、本来の音との距離は増すばかり。 何が足りないんだろう。テープの回転を落として音を拾い、弦を微妙にチョークして音を揃える。それでもどうしても何かが欠けているのです。
話変わって、「In The Evening」のドラミング。「あれはどうやって叩いているの?」うちのバンドのドラマーに訊いてみました。「ああ、あれはタムをこうやって叩くんだよ」。そう答えたドラマーは今では、名高い和太鼓の奏者になりました。
いろいろな思い出が交錯して、そんななか、昔のバンドメンバーを集めて語り合いたいときに、いいラガーに巡り会いました。粋なボトリングで往年のロックバンドをインスパイアーしているのは、カリフォルニアのブリュワリー、ロスト・アビー。
「天国への階段」を演奏した、あるいはいちどでもあの旋律を弾こうとした、すべての貴兄に捧げます。
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