最近は簡単に画像や動画をWEBにアップできる時代。それに伴ってデジカメも急速な普及を遂げた。簡単そうに思えるデジカメ撮影だが、ピントを合わせるのが難しいという人も多い。コンパクトデジタルカメラの場合、自動的に合わせてくれるが、動いているものを撮影しようとした時、例えばサッカーで咄嗟に選手がシュートをしようとしている所を撮影する時、ピントを合わせることに時間が掛かり撮影できなかったり、ピンぼけの写真になってしまう。また野球や動物園などネットや檻の向こうの被写体を撮影する際、どうしてもネットにピントが合ってしまうことも悩みの一つ。野球の写真をデジカメで撮影してみたら全部ネットの写真になってしまったというケースを良く耳にする。
CES2012(国際家電ショー)にも出展されたLytro社の「ライト・フィールド・カメラ (Light Field Camera)」は、その悩みを解決してくれる画期的なカメラ。なんと撮影後にピントを調節できるのだ。その驚愕の技術を支えるのは、レンズとセンターの間のPlenoptic Lens。このレンズを入れることにより光線の方向を保存・記録し、撮影後パソコンに取り込んでピントを調節できるというわけだ。
思い出の旅行写真などで「1+1は3」などつまらないギャグを飛ばしてドンビキされ、しかもできた写真がピンボケでは人格を否定されかねない。逆に人に写真を撮ってもらう時でもピンボケになったら台無し。このボケ!と撮影者を罵っても仕方がない。Lytroのライト・フィールド・カメラなら後で合わせることができるので安心。従来のデジカメを根幹から覆すような画期的なカメラ。これからは先に撮った写真をヒントに後でピントを合わせる時代だ!
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