ソニーのaiboと比べられることがある猫型ロボットがもうすぐ購入希望者の元へ。中国のElephant Robotics社は10月下旬現在、本物のように振る舞えることを追求したペットロボット「MarsCat」の予約販売を自社サイトで受け付け中です。
以前に購入希望者が失望する可能性を指摘
「MarsCat」は本物の猫のように、歩く・走る・座る・体を伸ばす・爪を研ぐ・砂で排泄物を隠す仕草をする・おもちゃで遊ぶ・眠ることができます。本物同様、特有の性格を持ち、性格は飼い主と触れ合う過程で変化します。カメラ・スピーカー・マイク・各種センサーを内蔵しているので、飼い主がなでる・呼ぶなどすると、猫型ロボットはさまざまな反応を示してくれます。
今年2月に米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で21万ドル(約2200万円)以上を調達・成立した「MarsCat」の先行予約販売プロジェクト。しかし、当時の筆者はGIGAMENにおいて、「紹介動画を見る限り、猫型ロボットが飼い主とスムーズなやりとりができるかどうかは未知数と言わざるを得ません」と書き、購入希望者が失望するのではないかと考えていました。
初めて聞く鳴き声。ハードもソフトも改良済み
GIGAMENで紹介してから8カ月後の10月上旬、「MarsCat」の新しい紹介動画が複数公開されました。その中では、飼い主が外出先から戻ると、猫型ロボットはゆっくり近づいて、自分の顔を飼い主の足にスリスリする愛くるしい姿、飼い主がロボットの頭をなでると「みゃーお」と鳴く可愛らしい姿が。いずれも今年の初めに公開された動画では確認できなかった振る舞いです。
「MarsCat」の新しい紹介動画を見る限り、猫型ロボットの動きも見た目は洗練された印象を受けました。実際にElephant Robotics社は目や関節などのハードウェアもソフトウェアも数カ月かけて改良してきたとのこと。専用アプリのUIデザインも公開されており、触れ合いで変化するロボットの性格の現状把握、目の色・性別の変更が可能であることなどが分かります。
充電中の猫型ロボットの後ろ姿はシュール
筆者が「MarsCat」の改善点をいくつか発見できた一方、笑ってはいけない猫型ロボットの動きが一つありました。バッテリーが切れそうになったら、ロボット掃除機・芝刈り機のように充電ステーションに自動で戻るのですが、ステーションにお腹から乗っかって静止している姿はシュールに見えます。なお、自動再充電機能は完璧ではなく、飼い主の助けが必要な場合もあるとのこと。
「MarsCat」は10月末まで849ドル(約9万円)の特別価格で購入できます。発送時期は11月で、日本への発送も可能です(送料は約7000円)。カラーはホワイト、ブラック、グレー、ジンジャー(ベージュ)の4種類から選べます。犬ではなく、猫型のペットロボットに興味がある人はElephant Robotics社のサイトにアクセスしてみてはどうでしょう。
参照元: