ついに人間が(ほぼ)体一つで大空へ飛び立てる日がやってきた。パラグライダーやスカイダイビングではない、ましてやバンジージャンプなどとは全く違う新たな空の旅。
それを実現してくれるのが個人用ジェットパック「Martin Jetpack」なのだ。アニメの中だけで存在していたようなマシンがいよいよ商用レベルでリリースされる。
飛行能力と安全性能の両立を達成
Martin Jetpackは約30分間飛行可能で最大時速は74キロ。最高1000メートルの高さまで上昇することができる。また、操縦者保護のために一瞬で展開可能なバリスティックパラシュートが装備されている。
これにより万が一のトラブルの際にも操縦者だけでなくジェットパック自体も安全に回収することが可能なのだ。
パリで行われた航空ショーではヘッドマウントディスプレイを使った飛行シミュレータが展示されたが、来場者からの感心は極めて高く希望者が長蛇の列を作る光景も見られていた。
まずは人命救助目的から?
Martin Jetpackはまずは災害発生地での状況確認や生存者の捜索に利用される見込みだ。狭い場所でも垂直に離発着できるためヘリコプターよりも更に小回りがきく。
現在のところ積載重量は120キログラムまでとなっているが、今後パワーや安定性が向上すれば機敏な運搬作業でも活躍できるだろう。
テクノロジーの進化は凄まじい。ドローンの急速な普及具合を見ればジェットパックも案外早い時期に我々一般人にも手が届くシロモノとなるかもしれない。「ちょっとそこまでジェットパックで」なんて渋滞知らずでなかなかお洒落ではないだろうか。
参照元:IT Media, Martin Jetpack
この記事をシェア