メルセデス・ベンツが北京に新たにに設けたR&Dセンターのオープニングで発表したコンセプトカー「メルセデス・ベンツ・ヴィジョン・Gコード(Mercedes-Benz Vision G-Code)」は、未来の小型SUC(スポーツ・ユーティチリティ・クーペ)を提案しているようだ。
塗装面そのものがソーラーパネルに!
メルセデス・ベンツ・ヴィジョン・Gコードのボディサイズは全長4100mmということで、ラインナップされるSUVの中で最も小さい「GLA」よりもさらに300mmほどコンパクトでありながら、21インチのアルミホイールを装備する。後ろヒンジの後部ドアがあり、2+2の形状になっている。
特筆すべき技術として「マルチボルタイック・シルバー」と呼ばれる塗装だ。塗装面自体がソーラーパネルの役割を果たしており、電気系統に電力を供給する。
とはいってもそれだけで走行するEVではなく、水素燃料を使用するターボエンジンとモーターで構成されるハイブリッドシステムになっており、エンジンは前輪を担当、モーターは後輪を担当し、状況に応じてエンジンのみの前輪駆動、EVによる後輪駆動、そして4WDに切り替えられるという。
スマホでハンドルやペダルが出現する
運転席に乗り込み、スマホを指定の場所に設置すると、ステアリング、ダッシュボードそしてペダル類が出現する仕組みになっており、床下には2台のEVスクーターが搭載され、走行中に充電される。ちなみに4シーターのバケットシートは冷暖房とマッサージ機能付きだ。
実現性はともかく、未来の方向性を示したコンセプトカーであり、関係者のさらなる努力を期待してやまない。
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