最近車を利用しての車中泊が注目されている。
そのきっかけの1つとなったのは残念ながら災害で、阪神・淡路大震災の時に建物の損壊や余震に対する恐怖でやむなく車中泊を行った方が多かったという。
しかし窮屈な座席で同じ姿勢を長く保っていた事が原因で血中に血栓が出来る、いわゆるエコノミークラス症候群を発症してしまい、重症化し亡くなる人もいたという事を記憶されている方も多いだろう。昨年の東日本大震災の際にも車中泊によるエコノミークラス症候群の発症に注意という報道もなされていた。
もう1つ注目される理由というのが、車での旅行の時に国道沿いや高速道路に整備されてきた道の駅やサービスエリアに車を駐車し車中泊すると安価に済むという事からという。
道の駅やサービスエリアだとトイレや洗面台も利用できるし、場所によっては入浴施設も整えられているので、お風呂に入ってサッパリしながらの車中泊も可能である。
そんな車中泊をより快適にするための車がキャンピングカーであるが、日本で販売されているキャンピングカーの多くが海外からの輸入車であり、高価かつ大型なため高嶺の花でいつまでも憧れのままという人もいるだろう。
そんな人を少しでも満足させてくれるだろう車が三菱自動車のミニキャブキャンパーである。軽貨物車であるミニキャブに艤装を施す事により室内を広々使う事ができ、荷室にはフロアボードが敷かれているためフローリング感覚で使えるほかに、リアシートを収納し折りたたみ式のマットレスを敷く事によりフラットなベッドスペースにもなるため座席の窮屈さから解放されるとともに、エコノミークラス症候群の予防にも一役買いそうである。
そして手動ながら車の屋根が開くポップアップルーフ仕様の車になると立ったままの着替えも可能であるし、外部からの視線も防ぐシェードカーテンセットも装備されている。
また注文装備品ながら給排水タンクや電源ユニットが備えられたギャレー&シンクやテーブルカウンターの他にウインドーガラスに装着できる防虫ネットのオプションも整えられていて、より便利に過ごせるような配慮もなされている。
このミニキャブキャンパーには48馬力の自然吸気エンジンのほかに、軽自動車の自主規制イッパイである64馬力を絞り出す直列3気筒12バルブSOHCインタークーラーターボエンジンを搭載したパワフルなモデルも存在し、車両本体価格はエンジン性能・2WD/4WDの駆動方式・MT/ATトランスミッション・ルーフの違いにより幅があるが、1,265,500円~2,019,500円となっている。
車中泊旅行のほかに、災害というイザという時にでも快適さを求める事ができる車ミニキャブキャンパー。
自動車購入の選択肢の一つとして如何であろうか。