様々な角度から評価し、それぞれをランク付けする「トップカー・レイティング」の情報をもとに、今回は最も高価なクルマのトップ5をご紹介しましょう。
どうしてもお馴染みのスーパーカーがランクインしがちな結果になるのだが、中には興味深い結果や、「え?」というクルマも見つかるはず。ドル表示ですので、円に換算してみてください。
第5位 1967 フェラーリ330P4 $9,000,000
V型12気筒4.0Lエンジン搭載。スクーデリアフェラーリのワークスマシンとして活躍した純粋なレーシングカー。その実績よりも「史上最も美しいレーシングカー」として有名。1966年の「ル・マン24時間」で大敗した雪辱を晴らすために開発された。結果宿敵「フォードMkⅣ」に完敗したが、世界選手権ではタイトルを獲得している。
翌年からのルール改正によりフェラーリの参戦はなくなったが、アメリカに主戦場を移し「CANAM」シリーズに出場している。写真は軽量化のためルーフを取り去った「スパイダー」と思われる。同タイプにプライベーター用に貸し出された「412P」が存在する。
第4位 2011 メルセデス·ベンツSLRマクラーレン999レッドゴールドドリームウエリ·Anliker $10,000,000
メルセデスがF-1で活躍するマクラーレンとジョイントしたスペシャルティーカー。「SLRマクラーレン」はスーパーチャージャーで過給された5.4LのV型8気筒エンジンはAMGの特別なチューニングで626psを発生する。それをベースにスイス人実業家のUell Anlike氏が35人のスタッフと延べ3万時間を費やし製作された。
その費用は約4億円といわれた。最も悪趣味なスーパーカーというランキングがあれば上位に食い込むこと間違いなしの一台。もうひとつ、長すぎる名前部門でも上位かと・・・。
第3位 1966 ジャガーXJ13 $15,000,000
1960年代に「ル・マン24時間」参戦を目的に開発されたレーシングカー。アルミ製ボディに500馬力オーバーと言われたジャガー初のミッドシップV12エンジン搭載のレーシングカーで、高価格なのは生産が1台のみで、しかもレースには参加しなかったことと、その悲劇的な運命も含めてのことだろう。
経営上の理由などで日の目を見なかった「XJ3」は、その後プロモーションビデオ撮影用に引っ張り出されたが、クラッシュし大破してしまう。処分されるところを、開発関係者がオリジナルの図面をもとに修復、2年後に完成させた。それ以降、ジャガー本社の資料館に保管され、イベントなどで見受けられるようになった。
第2位 1958 フェラーリ250テスサロッサ $16,400,000
ヒストリック・フェラーリの代表格的なクルマ。「ボーントゥーンフェンダー」と呼ばれる優雅なラインが特徴で、1957~1958年にかけて22台が生産された。そして「ル・マン24時間」を含む数多くのレースに勝利している。
写真の一台は、1958年12月にプライベーターの手に渡り、その後アメリカの代理店に譲られ、1963年に最後の出走を記録している。
世界で最も高価なクルマ 第1位 フェラーリ250GTO $28,500,000(28億5,000万円)
世界中のコレクターの中でも最も高い評価を受けているのがこのクルマ。250GTをレース用にチューニングされたのが「GTO」。そのチェンピオンカーをロードカーとして購入し、ロードカーとして楽しめる時代の頂点にあった同車には、数十億円で取引された時期もあるほどの価値があるようだ。(バブルの時代でしょうけど)
どうでしょうか?納得のいく価格だったでしょうか。以上、「世界でも最も高額取引された車トップ5」でした。要するに「最も買えそうにないクルマベスト5」でもあるのですが・・・。
参照元:Top Car Rating