アメリカMoon Express社は、この度、Google’s $30 million Lunar Xprizeにトライする月面着陸船「MX-1」を発表した。MX-1の大きな特徴は、燃料として太陽光発電に加えて、過酸化水素水を使っていることである。燃料をいかに安く上げるかということはもちろんであるが、もし月面に水が存在すれば月面で燃料を生成することも可能であろう。
ここでGoogle’s $30 million Lunar Xprizeについて簡単に説明しておこう。2010年にスタートしたXプライズ財団が主催している民間企業を対象としたコンペティションで、賞金は総額3000万ドル(30億円)に上り、コンペの名称のとおり賞金はGoogleが提供している。課題は月面に着陸して500メートル以上走行すること、HD動画を地球上に送信することで、これを2015年までに達成しなければならない。優勝者には2000万ドル(20億円)が用意されている。
Moon Express社は、MX-1は「宇宙のiPhone」になると気勢を上げている。コンペは残り2年間。2014年中にかなり完成度を上げる必要がある。最終的にロケット打ち上げまでにたどり着くのは2,3チームといわれているが、円盤形のMX-1が最初の動画を私たちに届けてくれるだろうか。
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