世界的に有名な米国人写真家のAnsel Adams氏は、写真が仕上がるまでの半分以上の時間は暗室での作業に費やされる、と生前語っていたとか。
今では、編集・加工作業のほとんどがデジタルベースですが、優秀なソフトウェアの類はけっこうな金額だったりします。お金に困っているアマチュアの写真家や、全くのド素人にとっての、無料かできるだけ安いソフトを探す旅がここで始まるのですが、探せばあるものです。そこそこの編集ができて、初心者でも使いやすいソフトは、オンライン上で多く見つけることができます。
そこで今回は、中でも優秀との高評価を得ている無料もしくは安価で使いやすい写真編集ソフトを3つご紹介します。
1. GIMP
カメラのこと、写真編集・加工のことにおいては、ドドド素人の筆者でも知っていたので、カメラが少しでも好きな人であればGIMPのことはご存知なのではないでしょうか?GIMPのインターフェイスはフォトショップに似ていて、同じような機能が満載なのですが、このGIMPの嬉しいのは無料だということ。
インターフェイスのカスタム化も自由自在。あまりヘビーな編集はちょっと・・・という初心者はインターフェイスをシンプルにまとめて、じっくり編集したい派は、フルフォトショ仕様にして、カラーバランス調整や、選択した特定の箇所のみを編集するセレクティブ・エディティング、ペイントブラシツール処理、RAW処理などを行うことが可能です。
2. Autodesk Pixlr
その他多くの写真編集ソフトと類似の機能を備えているAutodesk Pixlrですが、このソフトが素晴らしいのは、エフェクトが600以上も用意されているということでしょう。このソフトを使えば、自分の中に眠る創造性が目覚めること間違いなしです。Autodesk Pixlrもお得感いっぱいの完全無料ソフトです。(※年15ドルもしくは月2ドルでフル機能ソフトへのアップグレードが可能です。)
3. Tonality
簡単に見えて実は本当に奥が深く難しいモノクロ写真。Tonalityは、そんなモノクロ写真に特化したソフトです。カラー写真を単にモノクロにしたり、コントラストを調整したりするだけではなく、プロの写真家がデザインした100以上ものフィルターで、簡単に息をのむほど美しいモノクロ写真に仕上げることができます。Tonalityは有料ですが、それでもかなり良心的な価格設定で25ドルとなっています。
プロの写真家の中には、これら無料ソフトで簡単なレタッチをするだけだとか、編集ソフトを全く使わないとか言う人もいるそうです。そんな神技的な撮影スキルがない場合は、仕上げはやはり優秀なソフトに頼らなければなりません。
フォトショップは年額およそ120ドルなため手が出せないという人は、今回ご紹介した3つのソフトでまずはめいっぱい遊んでみてください。フォトショップへのアップグレードは、これらの無料・安価ソフトを使って写真を上手に編集できるようになり、経済的な余裕ができてからでも決して遅くはありませんよ。
参照元:Gear Patrol