世界中で様々なパトカーが毎日活躍しています。出来れば彼らのお世話にはなりたくないものですが、大変興味深い車両を使用している警察もあります。中にはドバイ警察のように世界中のスーパーカーをしようすることもありますし、正式採用はとても不可能と思われるコンセプトカーもあります。
最高と最悪、基準は今一つわかりませんが、変わり種ということで見てみましょう。
ロンドン警察向け?、キャパロ・TI 公道のF-1をパトカーにすると・・・。
英国の「Caparo(キャパロ)」というメーカーによる、コンセプトカーではあるが、345bhpの3.5LのV6エンジンをミッドシップに搭載し、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は320km/hの、公道で走れるF-1として、「マクラーレンF-1」を設計した「ゴードン・マレー」も加わって開発された。
ドライバーが前、もう一人がその後ろに乗るバイクのようなタンデム式の2シーターになる。CAPAROのスポークスマンによると「このパトカーからは決して逃げることはできない」とのこと。但し、脇道に逃げ込まれたらアウトだ。
ベルリン警察 ポルシェ911 何か普通に見えるのが不思議。
ごく普通のポルシェに見えるが、ドイツのチューナー「TechArt」によってチューニングされたとなれば話は別だ。6気3.8Lボクサーエンジンは370ps、高性能車ユーザーが多い国では必要なパワーなのかも。しかし前後のエアロパーツがパトカーというより逃走車に見える。
ベルリン警察? メルセデスCLSブラバスロケット どこに行く!。
ドイツ当局はポルシェでも満足しないようだ。V型12気筒6.3Lエンジンは、「ブラバス」によってチューニングされ720bhp(800㎰)のパワーを与えられた「ブラバス・ロケット」は0-100㎞/hを3.2秒で加速し、最高速度は230mph(370km/h)を超える。ベルリン警察はいったい何を追いかけるつもりなのだろう。
イタリア国家憲兵隊 ロータス・エヴォーラ オデッセオの前では浮いてます。
「ロータス・エヴォーラ」の性能は、最高出力は280ps/6400rpm、最大トルクは35.7kg/m/4600rpm、最高速度は261km/h。トヨタ製3.5LのV型6気筒エンジンを搭載するミッドシップカーながら、2+2の4シーターとなっており、悪者を閉じ込めるには丁度いい狭さの後部座席だ。
オランダ警察 スパイカーC8 ヤンチャな若者の改造車ではありません。
エンジンはアウデイ製4.2LのV8で400馬力をミッドシップに搭載。このパトカーはオープンボディの「スパイカーC8スパイダー」。つまり銃撃されるとまずい状況になる。もちろんせっかく捕まえた容疑者も乗せられない。しかし、オランダのパトカーは派手だ。
イタリア警察 ランボルギーニ・ウラカンLP610-4 常に最速を。
正真正銘ホントに活躍するパトカー。こんあクルマを生産する国だからこそ、責任を取ってメーカーは寄贈するわけである。しかし、センスのいいカラーリングにはさすがイタリアと思わせます。フェラーリ退治には力を入れそうだ。
ドバイ警察からはまとめて3台 もう飽き始めてきました。
「アストンマーチンOne-77」「ベントレーコンチネンタルGT」「フェラーリF」。ドバイ警察では速いだけのスーパーカーでは納得しないようで、豪華さも求めているようだ。捕まえたやつらになめられないようにか、警察官が贅沢になったのかわかりませんが。
ここからは最悪のパトカーです。
キューバ警察 ラーダ・ニーヴァ 経費節減の鏡だ。
米国との関係悪化から経済情勢が困窮するこの国では、警察車両といえども贅沢はできない。いったいいつから使っているのかも不明なこのクルマも立派な現役車両だ。
これで悪党を捕まえられるのかとの心配は無用。敵もそれなりのクルマなのだ。つまり、不必要に速いクルマを売らなければ、古い警察車両でも十分であるということ。考えさせられますね。
チェコ・プラハ警察 スマート・フォー・ツー いいじゃない?
日本ではお馴染みのミニパトと思えば、最悪どころか素敵なパトカー。しかし、選車がアメリカ人だったりすれば最悪となるのだろう。どうやって犯罪者を追跡するのかと。たしかにカーチェイスには不向きだが、狭い(と思う。知らないけど。)プラハの街並みで、交通違反の取り締まりをする姿はオシャレだと思うのだが。
ベルリン警察 トヨタ・プリウス 静かで燃費がいいと最悪に。
どうやら保有するポルシェ軍団のために、排気物質の量の相殺のために導入されたらしい。痛々しいほど遅いとまで酷評されているが、ポルシェと比べればの話だ。古いカブト虫なら問題なく捕まえられる。しかも音も無くこっそりと近づいて。
参照元:Auto Express