フランス発、子供がスマホのスクリーンタイム(使用時間)を自ら管理し、健康的な習慣をつくっていくのをサポートするスマートポーチ「POZZZ」の先行販売プロジェクトが6月、米クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で成立しました。
子のプライバシーに介入したり没収したりしなくて済む
「POZZZ」の使い方ですが、まず親子で1日当たりのスマホをスマートポーチにしまう回数とスマホを見ない時間を決め、専用アプリで設定します。子供が一定時間スマホを見なければ、アプリ内で独自のポイントが貯まります。逆に子供がポーチからスマホを取り出すと、ジッパー内蔵センサーが反応し、ポイントが失われ、更に親にジッパーが開いたことが通知されます。
このポーチを適切に使えば、親は子供のプライバシーに介入することなく、スマホ没収という荒っぽい手段を取らなくても、子供が自分自身で時間の使い方を考えるように仕向けることができます。ポイント制を有効活用し、一定のポイントが貯まれば欲しいものを買ってあげるなど、子供の頑張りをきちんと認めると良いでしょう。その過程で親子の会話も自然と増えるかもしれません。
スマホばかり見るカップル・夫婦がペアで買うのもアリ
「POZZZ」のプロジェクト起案者は、就寝前のスマホの使用が睡眠に悪影響を及ぼすとしています。専用アプリの「ナイトモード」で子供の就寝・起床時刻を設定すると、就寝時刻の数時間前に子供のスマホに「スマホを寝かしつける時間です」と通知が入ります。スマートポーチには充電ケーブル用の穴が開いており、スマホにも「回復」する習慣を身に付けさせることができます。
子供のスマホ依存に歯止めをかけるスマートポーチの先行販売プロジェクトは330人以上から1万9000ユーロ(約250万円)超を集めました。子供に持たせるだけでなく、パートナーと話す時間よりスマホの画面を見る方が圧倒的に長いカップル・夫婦がペアで購入しても良いでしょう。この記事がスマホの使用時間を見直すきっかけになれば、筆者としては幸いです。
参照元:KICKSTARTER