「Quant E-Sports Limousine」を製作したのはスイスの企業「Nano FLOWCELL AG」社。2014年ジュネーブモーターショーで公開した同車が公道デビューすることになった。その映像がご覧いただけます。
912馬力を発生、しかも燃料は塩水!
その近未来的なフォルムに目が行きがちだが、注目すべきはその動力源だ。このQuant E-Sports Limousine、なんと燃料は塩水なのだ。NASAと宇宙プログラムが開発した電位「Nano FLOWCELL」を利用しており、酸化還元反応を利用することで発電し、4輪に直結されたモーターを駆動するというもの。
それはなんと最高出力は680kw(912馬力)を絞り出し、最高時速は380km/h、0-100km/h加速は2.8秒、一回での給水(?)で後続距離は600kmだという。当然、環境にも優しく、排出される二酸化炭素も少ない。
もっと詳しい内容は公式サイトで
かなり期待できるテクノロジーだが実用化までには問題もy
全長は5mを超えてかなりの大柄。ガルウイングドアが開かれると迫力満点で、究極のエコカーとはとてもおもえないルックスで、V12エンジンでも積んでいるかのようだ。
この大きさは使用する電池の電解液の量によるもので、発電量を確保するためにはかなりの量が必要らしい。この辺が実用化での問題点か。それでも塩水だけで走れるならドラム缶ぐら背負って走ったっていいのだが。
まだ市販化までは至っていないが、すでにヨーロッパでは公道走行の許可が下りており、自動車だけではなく、船舶などにも利用できるとして注目を集めている。海水が利用できるならこちらが本命かもしれない。燃料切れの心配が無くどこまでもいけそうだ。
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