カナダのメディア研究所のHuman Media Labが開発した「ReFlex」は、くにゃっと曲がって実際に紙ベースの本を読んでいるようにページをめくることができるという「曲がるスマートフォン」です。
本好きの人の中には、スマートフォンで本を読むとなんだか物足りない気分になる人も多いはず。でも、ReFlexは、ページをパラパラめくる動作が実際に本を読んでいるときのような感覚で手に伝わってくるそうです。
世界初!フルカラー+高解像度+ワイヤレスの曲がるスマートフォン
何はともあれ、実際にどんな風に作動するのか、こちらの動画をご覧ください。
これまでにも、曲げたり丸めたりすることができるディスプレイの開発は話題になっていますが、ReFlexが一味違うのは「ユーザ体験」の部分です。
皮膚感覚テクノロジーの「ハプティクス」でこれまでにないユーザ体験が実現
ReFlexは、ハプティクステクノロジー(触覚技術)を採用しているため、ユーザは力、動き、そして振動などを、言葉どおり「手に取るように」感じることができます。
本を読む場合、ReFlexが右に向かって下方向に押し曲げられると、ページが右から左にめくられます。さらにぐっと力をこめて曲げると、ページがめくられるスピードがはやくなります。ページがめくられるときの音ももちろんしっかり再現されています。
ReFlex上で本のページをめくると、振動が指に伝わってくるので、本当に本を読んでいるときと同じ感触なのだとか。
大ブレークしたゲーム「Angry Birds」をプレイする時には、スリングのゴム部分を引っ張るときの感覚が再現されるので、引っ張れば引っ張るほど抵抗力を感じられたりも。
ディスプレイは720pのHD画質、フレキシブルOLEDタッチスクリーンで、OSはAndroid 4.4 KitKat。
ReFlexは現在も開発が進められているコンセプトモデルなのですが、5年以内に一般ユーザがReFlexを手にして使えるようになるそうです。
今後も、「進化版」が各テックカンフェランスなどで発表されるであろうReFlex。これらのカンフェランスに参加すれば、この曲がるスマートフォンをハンズオンでいち早く楽しむことができますね。
ページをめくる楽しみを知っている読書大国の日本人を満足させることができるかどうか。今後、要注目の製品です。
参照元:REFINED GUY, ReFlex