クラゲとは実に不思議な生物だ。透明な色にあの形で、ゼラチン質。人間としてはなぜクラゲが地球上に生息しているのか?と思ってしまう。
しかも漢字では「水母」と書く。ちなみに「海月」もクラゲと読む。「水母」のほうは中国から伝わり、「海月」のほうはポルトガル人がクラゲを見たところ「海の月」と発言したので「海月」をクラゲと読むようにした、といわれている。
そんな神秘なクラゲに目をつけたのがアメリカバージニア工科大学の研究チーム。なんとアメリカの海軍の資金協力も得て人工クラゲロボット「ロボジェリー(Robojelly)」のプロトタイプを公開した。
クラゲって元ロッテの伊良部クラゲこと伊良部投手のようなピッチングマシン?と私は捻って考えていたが、そうではなく本当に海の生物のクラゲのロボットだ。
仕組みはと言うと胴体の粉末が、まず海水の酸素や水素に反応して発熱する。この熱がロボジェリー(Robojelly)にの人口の筋肉に伝わり、8つの形状記憶合金が収縮し、中の海水を吐き出すという仕組みだ。縮んだ 形状記憶合金 はすぐに緩み、元の形に戻る。この運動を繰り返すことにより、海を泳ぐのだ。
なんでこのようなクラゲロボットにあのアメリカ海軍が資金提供しているのか?と思う。その理由はエネルギーにある。ロボジェリー(Robojelly)は海水の酸素や水素に反応して発熱すると説明した。つまり外部電源を必要としないのだ。海水から発熱して動く技術をロボットのエネルギーに 転用しようとしているのだ。
ロボジェリーはまだ開発段階。ただのクラゲロボットがロボットのエネルギー、そして世界のエネルギー政策をも変えようとしている。 ロボジェリー(Robojelly)の技術が世界をビリビリと震撼させる日が来る。
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