刑事ドラマでよく見かける爆弾処理シーン。汗だくになった刑事達が、張り巡らされた導線の中から指定の導線を切り、装置が止まると、決まって時間は爆発一秒前。「そんなに上手く行くわけが無いだろう」と笑ってしまいます。
現実に爆弾が仕掛けられ場合、日本では「爆破処理班」が処理に当たります。アメリカでは特殊部隊「SWAT」が処理に当たります。日本でもアメリカでも「爆破処理ロボット」が配備されていますが、精巧なものとは言えませんでした。
各国がロボット開発を進める中、アメリカ・ニューメキシコ州のサンディア研究所が人間の手と動きを忠実に再現する「サンディアハンド(Sandia Hand)」を開発し話題となっています。
動画を見て頂ければわかるように、人間の掴む、握るという動作がロボットで完全再現されています。細かな指の動作と、指に取り付けられた磁石を巧みに利用する事により、掴む、握ると言う動作を完全再現する事に成功したのです。過去のハンドロボットと比較しても格段に精巧に動いている事がお解りいただけるかと思います。操作は全て遠隔操作で行います。サンディアハンド(Sandia Hand)は爆発物処理に使用する方向で研究が進められています。
開発には国防高等研究計画局が資金を提供しており、軍事利用も視野に入れていると思われます。精巧な動きをすればするほど悪用されないか不安ですが、あくまで爆発物処理の為に使用するとしています。
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