従業員の新型コロナウイルス感染リスクを下げたい企業側からすると、導入を検討したくなる機器かもしれません。カナダの新興企業Sanitation Stationは6月現在、紫外線を用いた自動スマホ消毒器「CleanPhone」の先行受注を受け付けています。
スマホがきれいになるまで20秒。その間に手指を洗う
「CleanPhone」は基本的に職場の入口にある消毒液入りボトルや流しの横に置いて使います。手指を洗う前に消毒器上面の挿入口にスマホを入れると、紫外線が照射され、表面に付着しているウイルス・細菌の99.99%が殺菌されます。殺菌開始からスマホ排出までにかかる時間はわずか20秒。手洗いが完了する頃にはスマホもきれいになっています。
新型コロナウイルス感染症には主に飛沫感染と接触感染で感染しますが、「CleanPhone」は接触感染のリスク低減に役立ちます。人間は手指で顔を触りがち、ウイルスは目・鼻・口の粘膜から体内に侵入するという事実を踏まえると、手洗いの徹底が何より重要です。しかし私たちが頻繁に触れるスマホにウイルスが付着したままだと、手洗いの効果が消える恐れがあります。
インフルエンザウイルスに対して有効であることは確認
コンセントとオプション(専用スタンドや壁掛け用パーツなど)があれば、どんな入口にも設置可能な「CleanPhone」は9月の発送を予定しています。第三者の研究所が行ったテストの結果、新型インフルエンザウイルスや大腸菌を99.99%殺菌できたと確認されました。これは朗報ですが、6月中旬の段階で消毒器生産の進捗状況がはっきりしていないのは少し気になるところ。
さらなる情報解禁が期待される「CleanPhone」の先行受注を受け付けているウェブサイトのURLは【https://sanitationstation.co/】。なお、オーストラリア発の自動手指消毒器「Sanitation Station」とは無関係なので、混同しないように注意してください。