これはまさしくスタートレックの!!!分子センサー「SCiO」

4401

トレッキー、トレッカー(スタートレックファンの通称)の皆さん、お待たせしました!リアル「トライコーダ」の登場です。

SCiOであらゆる物質をスキャン・分析

スタートレックの中で使われていた物質をスキャンしてデータを分析し記録するトライコーダ、ご存じの方も多いでしょう。あのトライコーダに限りなく近いハンディなマシン、トライコーダがほぼ100%実現化されたのが「SCiO」です。

手に収まるコンパクトなサイズの分子センサーSCiOは、物質をスキャンした後すぐその物質についての情報を自分が使うスマートフォンへと送信してくれます。食べ物、薬、植物、思いつく物は何でもスキャンして調べることができるんです。

気になるのはどこまで調べることができるのか、ですよね。なんとSCiOは、例えば自分が今食べているサラダをピピッとスキャンすればドレッシングにどれだけの脂肪分が含まれているのか、デザートのいちごにどれだけの糖質が含まれているのか、チーズに含まれるタンパク質の量は?これらぜ~んぶ正確に分析してくれちゃうんです。

gigamen_SCiO01

さらにビックリな例をあげると、今まさにパンにつけて食べようとしているオリーブオイルがバージンオリーブオイルなのか、それともエキストラバージンオリーブオイルなのか、そこまで分かってしまうという優れもの。

また便利なのが薬の内容物分析。ピルをスキャンすれば有効成分を教えてくれます。

植物をよく枯らしてしまう人も、SCiOで植木鉢をスキャンすれば「水分80%、お、水やりはまだ大丈夫だな」と分かるわけです。

他にも洋服をスキャンして材料の布地を調べたり、子供達が遊ぶ公園の砂場の微生物を調べたり、そういったことが可能なんですね。スーパーでは果物や野菜を買う前にスキャンして鮮度などを調べられるので、主婦にとっても強い味方になりそうです。

gigamen_SCiO02

近赤外線分光法を使った技術

物質に光を当てるとSCiOはその光の反射光の波長をみて物質の情報を得るという仕組み。これまでにも似たような機器は開発されてきましたが、ネックとなったのは値段。SCiOも大型機械を使って数年をかけて開発されてきました。

できるだけ値段を下げ皆に手にとってもらえるようにと試行錯誤のうえ出来上がったのがSCiO。現在249米ドルで予約受け付け中で、発送は9月とのことです。

SCiOで調べられるものは限りなく、その可能性には驚かされます。今後はネットでいろいろ調べるまでもなく、SCiOでピッとスキャンすればすぐにその場でその物質のことを調べられる、なんとも便利な世の中になりそうです。

動画を見る

参照元:Consumer Physics

この記事をシェア
0 0
記事のタグ