冬の公園で一夜を明かしたスコットランド空港職員、その理由とは

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今回はスコットランド発、ホームレス支援に関するニュースをお届けします。グラスゴー空港とアバディーン空港のスタッフは12月上旬、ホームレスへの連帯を示す人々がスコットランド4都市の公園で一晩過ごすイベント「スリープ・イン・ザ・パーク(Sleep in the Park)」に参加しました。

イベント参加は100ポンド以上の寄付が条件。

グラスゴー空港とアバディーン空港を所有するAGSエアポーツ社からはCEO(最高経営責任者)も参加し、グラスゴーの公園で寝袋とマットのみで一夜を明かしました。「スリープ・イン・ザ・パーク」は誰でも参加できたわけではありません。スコットランドのホームレス支援が目的のイベントに加わるには、個人参加の場合、100ポンド(約1万4000円)以上の寄付が条件になっていました。

「スリープ・イン・ザ・パーク」に合わせ、AGSエアポーツ社が集めた慈善のための資金は1万ポンド(約140万円)以上に上ります。グラスゴー空港チームは、ラッフルくじを販売したり、空港職員・利用客から寄付を募ったりしました。今回のイベントがきっかけで、スコットランドに住む人々が国内のホームレス事情をより深く理解したと思われます。

 スコットランド4都市に約1万人が集結した。

「スリープ・イン・ザ・パーク」は昨年に続いて開催され、今年はグラスゴー、エディンバラ、アバディーン、ダンディーの4会場に約1万人が集まったとみられます。スコットランドのホームレス全員に救いの手を差し伸べるという野心的な目標を掲げたイベントに寄せられた320万ポンド(約4億5000万円)がどのように活用されるか注目です。

GLASGOW AIRPORT

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