ドイツのデザイナー、セバスチャン・エラズリス。棚や椅子、電気スタンドなどインテリア家具を始めとする彼の作品には、奇抜なデザインで見る者の目を奪うものが多いが、そのアイデアは、以外となんともないものから得ている事もある。ビルバオと呼ばれるこの作品を見れば、創作のアイデアや材料集めは、ちょっと外へ足を運ぶだけで事足りるものなんだな。と思えてしまうだろう。木々の葉が落ち、枝も朽ちて落ちる秋冬の季節。郊外の公園へでかければそこここで見かけるような落ちた木の枝。それが、ビルバオの元の姿だ。ただの枝がこんな艶やかで美しいインテリアに変身するのだ。
少しの手入れで見違える次元に生まれ変わる
「元の形は余り変えていない。ちょっとガサついた所にヤスリを掛けて滑らかにしたり、ラッカーを塗って美しさを引き出しただけなんだ。」マットな黒色の落ちついた表情で美しい仕上がりとなった「落ちていた木の枝」は、白壁に映える芸術的な品へと生まれ変わった。まるでキャンバスに収まった絵のようだ。そのなんとも滑らかそうな枝、曲線。見るだけでも、ため息がでそう。ただの落木もこんな上品かつ温かみのあるインテリアになるものなのだ。
デザイナーじゃない自分でも挑戦もできそうだ
そう。確かにこの作品は、デザイナーならではの技と感性で作り上げられたエコ棚かもしれない。でも、ここまで完璧なものでなくても、アイデア次第で凡人でもそこそこお洒落風なものが造れるかも。この手に届きそう感がまた良い。これぞDIY。芸能人にも嵌ってる人がいる「流木アート」というのもあるらしいし、流木マニアという方もいるらしい。なら、落ち枝アート、落木アートだって存在して然り。外に出たくない冬だが、これをモチベーションとして、公園巡りもいいかもしれない。散歩感覚で運動にもなるし、デートがマンネリのカップルにも打ってつけではないか?2人で素材探しをして作品を作るなんて楽しそう。絆も深まりそうだ。
参考サイト:My Modern Met