自動で傷が修復される、夢の塗装技術登場!

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私の友人は休みなると毎回車をピカピカに磨いています。その為彼の車はどんな時でも美しく光り輝いているのです。ある時友人が血相を変えて怒っているので理由を聞いてみると、「10円玉のようなもので車に傷をつけられた!」と言うのです。彼に限らず、車好きにとっては車の傷は心の傷でもあるようです。

それなら傷を車が自分で修復してしまえば良い。そんなドラえもんの世界のような話が現実化しています。オランダ・アイントホーフェン工科大学が開発した自浄式途装技術セルフクリーニングペイント」です。

アイントホーフェン工科大学が開発したセルフクリーニングペイントは「特別な軸状の物質に自己修復に必要な化学基を混ぜた」との事で、その物質が傷が付くと自動的に修復を始めるとしています。さらに、汚れも自分で落としてくれるので、いちいち車を磨く必要もありません。自己修復途装技術は他にも存在していますが、自己修復機能は時間とともに減退してしまうという欠点がありました。セルフクリーニングペイントの場合は効き目が「長時間続く」としています。

自己修復する物質が何であるか、「長時間」の具体的な期間などは発表されていません。このセルフクリーニングペイント技術が実用化されるまでにはあと5年はかかるとのことですが、実用化されれば傷が修復されるどころか、掃除の必要もなくなります。

車の傷と車好きの心の傷を取る技術セルフクリーニングペイントの一刻も早い実用化が待たれます。「実用化できませんでした」と我々の心に傷をつける事だけは、避けてもらいたいものです。

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