現代人の多くを悩ませる問題のひとつ、「過労」。上司や会社に対する抱えきれない不満は、ワークライフバランスの乱れによるものがほとんどではないでしょうか?
そこで今回は、いつも頑張る人にこそ見てほしい、「働き過ぎな人の5つのサイン」をワークライフバランスの著名な研究者であるMalissa Clark博士のコメントとともにご紹介。当てはまったら…ヤバいかも!
日曜に自宅でテレビを観ていると罪悪感を感じる
休みの日に何をしていようが。本来は何も悪くないもの。しかし仕事熱心な人からすれば、頭の半分以上を占めているやりかけの仕事のこと、新しいプロジェクトのことが気になって仕方ないのです。
ドイツの最新の研究によれば、自宅にいる時完全に会社や仕事のことから離れられる人は、そうでない人に比べてより幸福度が高く、またエネルギッシュなのだそう。ひどい場合では、楽しい週末がスタートするハズの金曜の夜にはすでに滅入っている人もいるのだとか。
これに関する解決策では、仕事のことを完全にシャットアウトできるような趣味をもつことだとクラーク博士はいいます。
仕事で何かを達成した気持ちになれない/実際に達成していない
他の誰よりも、大げさに言えば24時間働いたところで、同僚よりも多くのものを成し遂げる、というわけではありません。時間よりも仕事の質が大事なのは言うまでもなく、効率性を上げることに重点をおくことがベストだ、とクラーク博士は語ります。
特に長時間の労働はむしろ生産性、効率性を下げる一因ともなっており、心だけでなく体にも悪影響なのは明らか。To Doリストをつくってみるなどして、優先順位や重要な項目に焦点をあててみましょう。時間は有限です。
加齢とは関係なく視力が下がり始めている
ペンシルベニア大学の医学博士であるJoshua Dunaief博士は、少なくとも9時から5時まで連続的に書類に目を通すなどの事務作業、至近距離でのパソコンの使用は近視を速める最大の原因だと語っています。
最初の兆候としてあなたがもしドライバーである場合は、夜の運転で他の車などのライトの距離感がつかみにくくなる、などがあるそう。最近ではパソコンからの光を和らげるシートなども販売されていますし、また定期的に画面や文章を見るのを止める休息が最も大事とも語っています。
あなたの家族はあなたのスケジュールについていつも不満を漏らしている
言わずもがな、働きすぎる人の家族は体を心配し、夕食の際にいないこと、また休みの日に一緒に出掛けられないことなどを理由に不満を言うでしょう。家族をもつ人にとってそれは悪い兆候だと、ワークホリックの人のためのガイド本の著者であるBryan Robinson博士はコメントしています。
ロビンソン博士はまた、「仕事と家庭との境界を設定できていない人は、(あなたが男性である場合は)夫やパパとしての役割を放棄しており、そのようなケースでは離婚率が極めて高い」のだそう。
そんなことは何があっても阻止したいものなので、例えば毎晩、または早朝でも構いません、子供や奥さんと少しでも多く会話、または何かを一緒に行う予定を立てることで、少しは不満も収まるでしょう。
あなたは毎日オフィスを後にする最後の人物である
これはもちろん、責任感の表れや熱心さを反映していることであり、少なくとも短期的には、上司は喜んでいるでしょう。しかし、これはほとんど裏目にでるものであり、過度の労働は心臓疾患やその他多くの身体的疾患との深いつながりを意味するのです。
もし病気で入院、あるいは療養することになれば、その間の時間と今夜の労働を取引しているのと同じことである、とクラーク氏は述べています。
ではどうするか?たとえば、職種によって繁忙期や残業を避けられない時期があることは事実です。そのような場合を除いて、つまり通常のシーズンであれば、自分自身でできるちょうどいい時間に帰社時間を設定してみましょう。
最初は無理なように思えても、その時間を守る鍛錬を積み重ねれば、パフォーマンスを下げることなく慣れるようになるのだといいます。
いかがでしたか?
仕事と健康の関連は働く人にとって最大の問題のひとつであり、誰もが気になる話題です。もちろん、何のストレスなしに働くことに越したことはありませんが、いつも熱心に頑張る人ほどそれも無理な話。
今回ご紹介したサインに当てはまった人もそうでない人も、ご自分のワークライフバランスと改めて向き合ってみてはいかがでしょうか。