至高の酒を開けるにはそれなりの儀式が必要とされる。 そう…、たとえばかつてのサントリー・ローヤルのCM(こちら あるいはこちら)で、異形の者たちをフィーチャーしながら、封印を切るといったアーティティックなフィルムが流されていたことをご存じの方も多いことと存じます。 杜氏とメーカーのプライドが、極限にまで研ぎ削いだ味を誇るかのように、プレミアムウィスキーに封印をほどこすことが一時流行りました。
さて、今回ご紹介するのは「スミノフカイピロスカ(Smirnoff Caipiroska)」。このニューアイテムは、スミノフというカクテルベースのウォッカとしては世界ナンバーワンのブランドを秘してまで、エンドユーザに封を解くという愉しみを残してくれました。まるで「あ~れ~」と叫び声を上げる町娘の帯を解くようにボトルの封を剥いた後に現れるのは、レモン、パッションフルーツ、ベリーの3種。
それにしても、無味無臭が是とされたウォッカも最近ではフレーバーが加わるのが主流。これをどのように原酒を引き立たせ、味香り、彼女のお気に入りに仕立て上げるのはバーテンダーならぬ、あなたの腕にかかっているといっても過言ではない。ギガメンの読者のためにあえて申しましょう。ウォッカベースのカクテルは媚薬目的以外にはありません。
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