セミクジラ(Southern Right Whales)である。絶滅危惧種に指定されている。大きなクジラとしてはシロナガスクジラが有名であるが、セミクジラも全長15m前後、体重70トン前後と巨大である。全長20m近くに達することもある。頭部が大きく、体長の4分の1を占める。
セミクジラは、「背美鯨」と表記する。美しい背中を見せて大海原を泳ぐ姿から命名された。その生態は必ずしも明らかではないが、伊豆半島、小笠原諸島などの日本海域でも現認されている。画像はいずれもアルゼンチンの保護地区で撮影されたものである。
私はクジラの大きな姿を見ると、なぜか心温まる。人は巨大なものに対して恐怖を覚えるものである。しかし、クジラに対する恐怖心はない。 画像でもダイバーが恐怖を覚えているとは思えない。むしろセミクジラと戯れている。
クジラも人を怖がらない。クジラは太古の昔から人のことを知っているのだろう。猿から猿人、猿人から人へと進化する様子を見てきたのである。
クジラに接することによって世界が変わるというが、それも分かるような気がする。クジラのような大きな心を持ちたいものである。画像をじっくりとご覧になって、ゆったりとした気持ちで明日を迎えたい。
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