自転車泥棒から愛車を守り抜きたい人はきっと欲しくなるでしょう。スマホやスマートウォッチと連携するワイヤーロック『SQUIDD Lock』の商品化を目指すプロジェクトが11月、米クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で公開されました。
100dBの警報音が泥棒の大半を追い払う
『SQUIDD Lock』の使い方ですが、まずスマホやスマートウォッチに専用アプリをインストールします。そしてスマートロックを従来のワイヤーロックと同じように自転車に取り付けます。施錠と解錠はBluetoothを利用してアプリ上で行うので、一般的な鍵はありません。
手のひらサイズのスマートロックは複数のセンサーを搭載しています。もし自転車泥棒がロックを少しでも動かすと、アプリに通知が入り、愛車の危機を瞬時に察知できます。大胆な泥棒がステンレス製のワイヤーを切断しにかかると、100dBの強烈な警報音がその場で鳴るので、不届き者の大半はひるんで逃げ出すことでしょう。
自転車泥棒が警報音を気にせずに愛車を持ち去っても、絶望するのはまだ早いです。というのもスマートロックにはGPSが内蔵されており、盗まれた自転車の位置をアプリ上で把握できます。ただ一人では愛車の奪還までは難しいと言わざるを得ません。そこでアプリ内のコミュニティが助けになります。
スマホなどとどれだけ離れていても機能する
『SQUIDD Lock』を取り付けた自転車が盗まれたら、スマートロックから200m~2km以内に位置するコミュニティメンバーにも盗まれたことが通知されます。ロックの位置情報がメンバー間で共有されるので、たまたま近くにいた「仲間」が泥棒を捕まえたり、グループチャットに泥棒の情報(逃げた方向や顔写真など)を投稿したりということが可能になります。
コミュニティという強力な味方が付いてくるスマートロックは4種類の通信方式に対応し、スマホやスマートウォッチとどれだけ離れていても機能します。通信料金は購入から3年間無料で、4年目からは毎月約100円がかかります。
フランス発のスマートロック商品化プロジェクトは11月中旬、目標金額である2万2487ユーロ(約271万円)の調達に成功しました。通信料金に加え、バッテリー交換費用(約4000円)がおよそ2年おきに発生するとはいえ、カバンやロッカーなどにも使える便利なロックは維持費を払うだけの価値がある商品だと思われます。
参照元:INDIEGOGO