今日、4月30日は「図書館記念日」(日本)。最近日本でも、館内にTSUTAYAの書店やカフェも併設してある図書館や、暗くなると天井に天の川が流れる仕掛けがあるところもあるそうで。更に、ビジネス支援コーナーやセカンドオフィスにしてもらおうと試みている場所も。
そんな変化を遂げている現代の図書館も、遡ると紀元前4000年ぐらいの歴史をもつのだとか。世界に視野を広げるといろいろな図書館のカタチがみえてきそうです。
1. シュトゥットガルト市民図書館<ドイツ・シュトゥットガルト>
韓国のEun Young Yi氏が設計し2011年にオープン。白を基調にフロア全体の一体感を生む吹き抜けが特徴!建物の外観もキューブ状(立方体)になっていて、内装とともに統一感のある居心地のよさそうな図書館です。
2. アレクサンドリア図書館<エジプト・アレクサンドリア>
かつてアレクサンドロスが世界中の資料を収集しようと70万もの蔵書があったとされる場所がアレクサンドリア。すべての書物の行方は何処へ?未だに謎だそうですが、そんな古代世界最大の図書館として名を残すこの地に2002年オープンしたのが同図書館。
3. トリニティ大学図書館<アイルランド・ダブリン>
ヨーロッパではケンブリッジ大学、オックスフォード大学に次ぐ総合大学(2012年次)。英語圏最古の7大学の1つにも数えられ、400年以上の歴史を誇るとか。
同国最大規模の図書館で、計500万の書籍を収蔵。世界で一番美しい本といわれている1200年前につくられた「ケルズの書」も納められているんだとか。
4. 絵本美術館<日本・福島県>
建築家、安藤忠雄氏の設計で2005年オープン。館内からは太平洋を眺めることができ、壁一面に敷き詰められた1500冊以上の絵本は圧巻。
「子どものための場所」というコンセプトで一般公開を積極的には行っていないそうですが、世界もその教育効果に期待。館内のあちらこちらに子どもたちの好奇心を引き立たせる仕掛けがいっぱい。
5. 聖カタリナ修道院図書館<エジプト・シナイ>
ユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教の3大宗教から神聖視され、ユネスコの世界文化遺産の修道院。1500年程前に建設され、世界中の初期の写本や手記の収集物を多く収蔵(ホメロス、プラトン等)。図書館以外にも見応えのある場所です。
6. ロイヤルグラマースクール鎖付図書館<イギリス・ギルフォード>
鎖?そうです。グーテンベルクにより活版印刷技術が発明される前までは、本は一軒の家と同じぐらい高価なもの。盗難防止の策として採られたのが鎖でした。同図書館にはニュートン著の貴重な本も収蔵。こうしてみると図書館というのも身近な場所ではなかったようです。
7. ストックホルム市立図書館<スウェーデン・ストックホルム>
同国で建築の父と呼ばれるアスプルンド氏設計。彼の設計した建築を見に多くの観光客も訪問。ドーム型の天井と円形になった書架のコントラストは教会のようにみえ、訪れた人の気持ちを和ませてくれています。
8. マッカレン公共図書館<アメリカ・テキサス>
大規模小売店の跡地を利用した同公共図書館。ユニークな経営方法と充実した内装から、各方面から脚光を浴びているそうです。123,000平方フィート(およそ11400平米)の広さの館内は米最大とも。
9. Reading Club 2000<フィリピン・マニラ>
読書の機会を大勢の人にと自宅を図書館にしてしまったHernando Guanlao氏。利用方法は単純で借りて返すだけ。なくなってしまうのではという不安もよそに、今では本を寄付してくれる人も多くなるほど大きな存在に。
BBCなど各国メディアからも取り上げられるほどにも。貧困層の多い地域には「ブックバイク」のサービスも進めているようです。
10. アメリカ議会図書館<アメリカ・ワシントン>
1800年設立の同図書館。蔵書数、予算額、職員数全ての点で世界最大規模。「議会図書館の蔵書全てを角砂糖1個分のメモリに収容する」と比喩されるほど膨大なデータがここにはあるそうで。
ちなみに所蔵品は数千万冊の書籍や各種資料など一億点を超えるとか。70年代から資料のデータベースを整備しはじめるほど、電子図書館の革新的役割を担っています。
以上、世界のユニークな図書館10選でした。
「僕は読書が大好きだ。もっと多くの人に本を読むようアドバイスしたい。本の中には、まったく新しい世界が広がっているんだよ。旅行に行く余裕がなくても、本を読めば心の中で旅することができる。本の世界では、何でも見たいものをみて、どこでも行きたいところに行ける。」とは、マイケル・ジャクソンの言葉。
一冊の出会いが最高の毎日のはじまりかもしれません。身近な図書館に行って、まずは1ページめくってみては?
参照元:matador network