火事という事態に直面した際、煙を吸い込まないようにするマスクと煙探知機の存在が生死を分けると言われる。その二つが組み合わさった『TaG』は鬼に金棒のようなアイテムだ。一酸化炭素を探知すると、警告音を発してくれる。枕元に置いておけば、それを手にとって逃げればいい。口元に当てながらの避難は煙を吸うリスクも軽減してくれる。
火事による死者の8割は一酸化炭素中毒という統計があり、燃焼によって発生する一酸化炭素は少量でも命取りと言われている。火事は発生するとたった3分で燃え広がる場合もあるので、逃げることが困難な状況も出てくる。自動で音が鳴り響く上にLEDライトが点灯する『TaG』はレスキュー隊の救助にも一役買ってくれるはずだ。
どんなに火の扱いに気を配っていても、避けられようのない地震の発生で、火事が誘発されることもある。先の東日本大震災でもそうした光景は嫌というほどニュースで伝えられた。「備えあれば憂いなし」とよく言うが、『TaG』のような物資を家や職場に置いておくことで助かる命も出てくるだろう。
デザイナーGermain Verbrackel氏のウェブサイトはこちら。
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