もしあなたが大学生ならば、朗報かもしれません。米国のジョージア州立大学、アイダホ州立大学、サヴァンナ芸術工科大学の合同研究によって、動物(犬)との触れ合いをプログラムに組み込んだ「動物介在療法(AAT)」は大学生の不安感や孤独感を小さくし得ることが明らかになりました。
AATにおいて人と触れ合う犬は、メンタルヘルスの専門家によって訓練された「セラピードッグ」と呼ばれます。AAT実施後、多くの学生が「不安感・孤独感の低下を実感した」と回答し、被験者の84%が「ソフィー(セラピードッグの名前)との交流がプログラムの最重要パートだった」と答えました。
なぜ犬は不安・孤独感を和らげるのか。
研究者は「犬こそアニマルセラピーの理想的な動物である」と口を揃えます。なぜ犬なのでしょうか。それは犬が訓練にしっかり対応できる上に、人の言葉や仕草をある程度読み取れると考えられているからです。
訓練を受けたセラピードッグは、患者とメンタルヘルスのプロフェッショナルをつなぐ架け橋と考えられています。
大学生が不安に感じる事柄と言えば、やはり就職活動に代表される進路についてのようです。学科やサークルでの人間関係に悩む大学生も少なくないでしょう。
日本でもカウンセラーを常駐させるなどの相談機能強化に乗り出す大学が増えている中、今回の研究結果は「AATが大学のカウンセラーの助けになりうる」と示した格好です。
参照元:Red Orbit
この記事をシェア