技術の進化とともに、コンパクトデジタルカメラやスマートフォンのカメラでも、デジタル一眼カメラのレベルとまではいかなくても、それなりに綺麗な写真が撮影できるようになりました。
ただやはりコンパクトデジタルカメラやスマートフォンのカメラでは、夜景や暗い場所での撮影はなかなかうまくいかないものです。
天体写真撮影に特化した小型&薄型カメラ「Tiny1」
そして開発されたのが、「Tiny1」と呼ばれる「メインの被写体は天体・夜景」という超小型カメラです。
シンガポール国立大学の生徒らのスタートアップ「TinyMOS」によって開発された「Tiny1」は、夜景の静画はもちろん、2.5Kという高解像度でのタイムラプス動画の撮影も可能だとか。
肉眼ではほとんどキャプチャすることができない被写体を、30秒の露出時間でしっかりとらえることができる高感度センサーを搭載しています。
ビルトイン・オプションで初心者でもラクラク撮影
露出のことはいまいち分からないという初心者でも夜景が上手に撮影できるように、ビルトイン・オプションが用意されています。例えばミルキーウェイ(天の川)、ノーザンライツ(北極のオーロラ)などといったもので、露出などはプレ設定されているので、ユーザは好きなオプションを選んで撮影すれば良いだけという手軽さ。
他にも「Point-To-The-Stars」という機能があり、ライブプレビューと最新の星座表をもとにユーザが撮影したい目的の星などの正確な位置を示してくれるという優れもの。
夜景・天体撮影だけではなく、普通のカメラとして日常・人物を撮影することももちろん可能です。
プロトタイプながらも注目度大な「Tiny1」、年内にもindiegogoに登場!
現在、開発の最終段階にある「Tiny1」ですが、年内にはindiegogo上で資金調達を募るそうです。ですが、ネット上ではすでに話題のカメラとして様々なサイトで取り上げられています。
本当に美しい夜景を撮ろうと思ったら、どうせ高価なカメラが必要だしな~と思ってしまいますが、この「Tiny1」があれば、特にカメラに詳しくなくても手軽に比較的お手頃価格で周りに自慢できちゃう夜景写真が撮影できるというから要注目です。
これまでに公になった写真で見ると、角ばった薄い箱のような形をしていてアルミのハウジングでシンプルそのものといった感じですが、プロトタイプのためこれからなんらかの手が加えられる可能性もあります。でも、このザラッとした無機質なスタイルがオシャレなのでこのまま変えないでほしいなあ、と思うのは筆者だけでしょうか。
参照元:Por Hômme