北欧や北米の人々はビタミンDが不足しています。太陽の光になかなかあたることができないということもあって体内のビタミンDが十分ではないため、ビタミンDのサプリなどで補ったりしているそうです。
ビタミンDの正常値を保つことは実は非常に重要で、病気になりやすいばかりか、病気になってしまってから完治までに長い時間を要したり、病状が悪化することが多く、寿命が短くなる確率も高いとされています。え?!たかがビタミンDが不足してるってだけで寿命が縮まるとかいったい何事?!と思われるでしょう。
今回はビタミンDが不足していることで自分の身にも降りかかる恐れのある10の健康リスクを取り上げてみました。かなり怖い内容なので覚悟のうえ以下どうぞ。
1. うつになりやすい
人間の気持ちをコントロールする脳などの一部にはビタミンDが含まれているため、ビタミンDが不足しているとこの機能が正常に作動せず、気持ちが昂ったり落ち込んだりとコントロールがきかない状態になってしまうそうです。
2. がんが治りにくい
ビタミンDの数値が10ポイント増えるにつれがん患者の生存率が4%上昇するそうです。リンパ腫、大腸がん、乳がんの患者にその傾向がよく見られ、特に乳がんで体内に多くビタミンDが見られる患者はビタミンDが不足している患者と比べて2倍の確率で生存する可能性があるそうです。
3. 悪性の前立腺がんになりやすい
ビタミンD欠乏症の検査を受けた上でビタミンDを補う治療を始めることががん治療にもつながると研究者らは考えています。
4. 認知症やアルツハイマー病のリスクが高くなる
加齢と共に健康リスクはさらに高くなります。というのも、人間の肌は歳をとるにつれて太陽の光をビタミンDへと変換する力が衰えていくからです。
5. 乾癬性関節炎になりやすい
乾癬性関節炎は肌の問題である乾癬と関節炎の合併症です。痛みや炎症を伴うことから恐れられているこの病気、体内のビタミンDの数値が低いと白血球数が上昇し、症状を悪化させるそうです。
6. 重度の心臓病にかかりやすい
体内のビタミンDが低値だと冠動脈疾患を引き起こしやすいとの調査結果が出ています。ビタミンDは免疫機能を向上させ、体全体の炎症を抑える役目を果たしています。そのためビタミンDは心臓疾患のリスクを減少させると言われています。
7. 肺炎にかかるリスクがある
ビタミンDが不足していると免疫力が低下し、気管支系の病気にかかりやすいとか。
8. 統合失調症になる可能性が高い
ただし現時点では統合失調症とビタミンD低値のはっきりとした関連性は分かっていないため、さらなる研究・調査が必要なようです。
9. 多発性硬化症の悪化
パーキンソン病や多発性硬化症の発症はビタミンDの不足が原因の一つとされていますが、既にこれらの病状にあってビタミンDが低値である場合には病状を悪化させる可能性が高く、また悪化を加速させるそうです。
10. 早死にする可能性が高い
ビタミンDが正常値の人よりも不足している人の方が早くこの世を去るとの報告があるそうです・・・。
いずれの症状・病状にも、ビタミンDが不足している人はビタミンDが足りている人と比べて数倍のリスクを背負うという恐ろしい事実が潜んでいます。国によっては日照時間の問題もあり乳児や子供にビタミンDの摂取を積極的にすすめています。
ですが日本でもビタミンD欠乏症は一般的な症状になりつつあるそうです。貧しかった時代のビタミン欠乏症。なんでも揃う現代の日本でまさかビタミン欠乏症が再来するとは・・・外で遊ばない子供が増え、アレルギー体質の子供が多くなり栄養が偏り、そういう背景があるからでしょう。
大人になってから「ああ遅かった・・・」ということにならないよう小さい時から気をつけてビタミンDはもちろんその他ビタミンも摂取しておきましょう。
参照元:Prevention