草原が広がっている中、ぽつんと置かれている奇妙な物体。写真では、女性がその中に入っていこうとしていますが、彼女は今までに感じたことのない風の世界を体験するはずです。これは「ウインド・プレイグラウンド(Wind Playground) 」といい、風を愛するイタリア人女性アーティストが生み出した、インタラクティブな動く彫刻です。
ウインド・プレイグラウンド(Wind Playground)の中に入れば、独創的な設計により、誰もがこの中で風と遊ぶことができ、風というものを理解できるようになっています。
風の動きを厳密に計算し、またベンチュリ効果と呼ばれる仕組みを利用することで、入り組んだトンネルの中に風を通し、そのスピードを上げて、自然に流れる風の縮図のようなものを創り出すことができます。子供たちは凸凹の帆の生地の中で遊んだり、滑ったりすることができ、風に吹き飛ばされるスリルを味わえるのです。
57×65フィートのサイズの彫刻の中には、4本のトンネルが通っていて、自然に風速を上げられる仕組みになっています。風の影響は彫刻のどこにいるか、何人が入っているかで変わってきますが、これも綿密な設計が成せる技。ウインドサーフィンと同じ素材でつくられているので、帆船に乗っているような感覚を楽しめるかもしれません。
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