サッカーの世界王者を決めるワールドカップ(W杯)ブラジル大会がまもなく開幕する。今回はスタジアム紹介の第3弾をお届けする。国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトのW杯特設ページにおける並び(アルファベット順)に準じ、第3弾はポルトアレグレ、フォルタレザ、ナタルのスタジアムを紹介する。
涼しい港町のスタジアム。関係者も歓迎する環境か
「エスタジオ・ベイラ=リオ(Estadio Beira-Rio)」は南部ポルトアレグレにある。ウルグアイとアルゼンチンと国境を接し、大西洋に面した港町だ。1969年開場のスタジアムも湾に面している。
2006年クラブW杯を制したインテルナシオナルの本拠地では、6月16日4時(日本時間)開始のフランス対ホンジュラス、26日1時開始のナイジェリア対アルゼンチンなど5試合が開かれる。北部との気温差は歴然としており、ポルトアレグレで戦うチーム関係者は暑熱対策に悩む必要はないだろう。
大規模な改修を実施。好カードと蒸し暑さのケミストリー
「エスタジオ・カステロ(Estadio Castelao)」は北東部フォルタレザにある。コンフェデ杯とW杯に向けて大規模な改修を実施し、観戦環境の向上、記念館の充実、アクセスの向上が実現した。「エスタジオ・カステロ」での6試合は注目カードばかり。
6月18日4時(日本時間)開始のブラジル対メキシコ、22日4時開始のドイツ対ガーナ、25日5時開始のギリシャ対コートジボワールなどが行われる。好カードと蒸し暑い環境の「化学反応」はどんな結果をもたらすだろうか。
観光地での日本対ギリシャ。守護神決定戦の行方は
「アレーナ・ダス・ドゥーナス(Estadio das Dunas)」は北東部ナタルにある。観光地、綺麗な海と美味しい食事を求めて、欧州、北米、アフリカからも観光客が訪れる都市だ。ナタルでの試合と言えば、6月20日7時(日本時間)開始の日本対ギリシャ戦は見逃せない。
ザッケローニ監督は対戦相手だけでなく、高温多湿の環境も警戒する。前日18日はGK西川が28歳の誕生日を迎える。ベルギーリーグで好調な川島との守護神争奪戦の行方にも注目だ。
なお、在ブラジル大使館・総領事館は「W杯を楽しむポイント」をブログで紹介している。現地におけるテロの脅威は小さい一方、凶悪犯罪の発生件数が多く、サッカーの試合と同様、最新情報の入手、危機管理・察知能力の重要性が説かれている。
昨年のコンフェデ杯期間中に発生したデモは記憶に新しい。現地観戦を予定している方、もしくは家族や友人が現地を訪れる方は一読をおすすめする。
記事元:GIGAMEN
参照元:Telegraph UK