首に巻いておけば溺死を防げるでしょう。スペイン発、水中で体の異変を検知すると、自動的に膨らみ、鼻と口を水面上へ導くスマート浮遊具「Wuanap」の先行販売プロジェクトが今冬、米クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で成立しました。
膨張は警告音が鳴った直後に対応すれば止まる
「Wuanap」は首筋に当たる部分にマザーボード(水中でさまざまな情報を収集できる各種センサー群と充電式のバッテリーからなる)を搭載しています。使い方は簡単で、ウォータースポーツを行う前、マザーボードとケーブルでつながっているディスプレイの電源ボタンを押し、首に巻くだけです。
首輪型スマート浮遊具が装着者の異変(頭部打撲による意識不明、パニック発作、てんかんによるけいれんなど)を検知すると、警告音が3~5秒鳴った後、膨らんで装着者の体を浮かせ、鼻と口を水面上へ導き、自力で呼吸できるようにしてくれます。膨張を止めたい時は、警告音が鳴ってすぐに顔を水面上に上げる、または電源ボタンを押す必要があります。
浮遊具は1回しか使えないので誤作動に注意
溺死を防げる「Wuanap」の先行販売プロジェクトは68人から1万8313ユーロ(約240万円)を集めました。スキューバダイビング以外のウォータースポーツを行う時に首に巻いておくと安心ですが、1回しか使えないので、電源ボタンと非常用の膨張ボタンを間違えないように、あるいは水中で大声を出さないようにしなければなりません。
<参考元>Indiegogo
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