1978年、一台のスーパーカーがジュネーブモーターショーで公開された。童夢が製造したスーパーカー「零」である。ランボルギーニを思わせる独特のボディラインとガルウイングは世界のスーパーカーファンを魅了し、市販化に大きな期待が集まった。
しかし零が市販される事は残念ながら無かったのである。テスト走行を重ね、着々と市販化への準備が進められていが、日本国内の様々な規定に阻まれたのである。零の開発に当たっては童夢社長;林みのる氏以下、参加メンバーが自社工場で寝る間を惜しみ開発しただけにその落胆は相当なものだったと思われる。妻帯者のメンバーは全て離婚に追い込まれたという逸話も残っている。
そんな零が大阪オートメッセ2013″で久々に公開され、人々の注目を集めた。当時を知らぬ若者たちにも、先進的なデザインは受け入れられたようだ。
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